はじめに
シーリングライトをLEDに交換したいと考えたときに、自分でできるのか、それとも業者に頼むべきかで迷う人は多いです。
特に引っ越しや模様替えのタイミングでは、照明をLEDに変えるだけで部屋の印象や電気代が大きく変わるため関心が高まりやすいです。
一方で、天井の照明工事と聞くと難しそう、感電しそう、失敗したら怖いと不安になるのも自然なことです。
実際には、シーリングライトのLED交換は正しい知識と手順を押さえれば、初心者でも十分に対応できるケースが多いです。
この記事では、シーリングライトをLEDに交換する際に必要な基礎知識から、注意点、具体的な考え方までを順番に解説します。
これから交換を検討している人が、読んだあとに自分で判断できる状態になることを目的にしています。
シーリングライトをLEDに交換する前に知っておくべき基本知識
シーリングライトとLED照明の違いとは
シーリングライトとは、天井に直接取り付けるタイプの照明器具全体を指す言葉です。
一方でLEDは照明の方式を表す言葉であり、白熱電球や蛍光灯と並ぶ光源の一種です。
つまり、シーリングライトという器具の中に、LEDが使われているかどうかが違いになります。
昔ながらのシーリングライトは蛍光灯タイプが多く、丸い管が1本や2本入っている構造が一般的でした。
現在主流のLEDシーリングライトは、光源が一体化しており、電球や蛍光管を交換する必要がない設計になっています。
この違いを理解していないと、電球だけを交換すればLED化できると勘違いしてしまうことがあります。
実際には、器具ごと交換するケースと、電球のみをLEDに交換するケースがあり、天井の構造によって判断が必要です。
LEDに交換するメリットとデメリット
シーリングライトをLEDに交換する最大のメリットは、消費電力の少なさです。
同じ明るさでも電気代を大幅に抑えられるため、長期的に見ると家計の負担が軽くなります。
また、LEDは寿命が非常に長く、10年以上交換不要とされる商品も珍しくありません。
一方でデメリットとして、初期費用が蛍光灯タイプより高くなる点が挙げられます。
さらに、LED一体型の場合、光源が故障すると器具ごと交換になるため、修理が難しいという側面もあります。
このように、メリットとデメリットを数字や期間で比較し、自分の生活スタイルに合うかを考えることが重要です。
交換できないケースと注意点
すべてのシーリングライトが簡単にLEDへ交換できるわけではありません。
天井に引掛シーリングが付いていない場合は、電気工事が必要になるケースがあります。
また、古い住宅では配線や天井の強度の問題で、重量のあるLEDシーリングライトが取り付けられないこともあります。
無理に取り付けようとすると、落下や故障の原因になるため注意が必要です。
説明書に記載されている適合条件を確認し、少しでも不安がある場合は専門業者に相談する判断も大切です。
シーリングライトをLEDに交換する具体的な手順
必要な道具と事前準備
シーリングライトをLEDに交換する作業は、事前準備をしっかり行うことで失敗のリスクを大きく減らせます。
まず必要になるのは、新しく取り付けるLEDシーリングライト本体です。
購入時には部屋の広さに合った適用畳数を確認し、6畳なら6畳用、8畳なら8畳用といった表示を目安に選びます。
次に、脚立または安定した踏み台を用意します。
椅子や不安定な台で代用すると転倒の危険があるため避けるべきです。
また、念のためゴム手袋や軍手を用意しておくと、滑り止めや安全対策になります。
作業前には必ずブレーカーを落とし、通電していない状態を確認します。
スイッチを切るだけでは不十分な場合があるため、ブレーカー操作は重要な工程です。
この準備を怠ると感電や器具破損の原因になるため、作業時間のうち数分を準備に使う意識が大切です。
既存シーリングライトの取り外し方
既存のシーリングライトを外す作業は、構造を理解すれば難しくありません。
多くの家庭では引掛シーリングと呼ばれる部品が天井に設置されており、照明器具はそこに固定されています。
まずカバーやセードを外し、中の配線や固定部分が見える状態にします。
蛍光灯タイプの場合は、蛍光管を先に外しておくと作業が楽になります。
器具本体は回転させることで外れるタイプが多く、無理に引っ張る必要はありません。
外れない場合は、固定用のツメやロックが残っていないかを確認します。
力任せに外そうとすると天井を傷つける原因になるため、必ず説明書や構造を確認しながら進めます。
取り外した器具は再利用や原状回復のために、箱や袋に入れて保管しておくと安心です。
LEDシーリングライトの取り付け方法
LEDシーリングライトの取り付けは、取り外しよりも簡単に感じる人が多いです。
まず、天井の引掛シーリングにアダプターを取り付けます。
このアダプターはカチッと音がするまで差し込むのが基本で、途中で止まっていないかを確認します。
次に、本体を持ち上げてアダプターに差し込み、回転させて固定します。
このとき、重さを支えながら作業するため、両手で安定させることが重要です。
固定後にカバーを取り付け、最後にブレーカーを戻して点灯確認を行います。
問題なく点灯すれば作業完了です。
作業時間の目安は10分から20分程度で、初めてでも落ち着いて進めれば十分対応できます。
LEDシーリングライト交換にかかる費用と時間の目安
自分で交換する場合の費用感
シーリングライトをLEDに自分で交換する場合、最も大きな費用はLEDシーリングライト本体の購入代金です。
一般的な6畳用であれば、安いもので5,000円前後から、高機能モデルでは15,000円以上することもあります。
明るさ調整や調色機能、リモコンの有無などによって価格差が生まれるため、必要な機能を整理して選ぶことが重要です。
工具については、脚立や踏み台がすでにあれば追加費用はほとんどかかりません。
新たに購入する場合でも、2,000円から3,000円程度で十分対応できます。
つまり、自分で交換する場合の総額は、おおよそ5,000円から18,000円程度が現実的な目安になります。
この金額で電気代の節約と交換作業の経験が得られる点は、大きなメリットといえます。
業者に依頼した場合の相場
業者にシーリングライトのLED交換を依頼する場合、費用は作業代が上乗せされます。
一般的な相場としては、作業費のみで5,000円から10,000円程度が多いです。
これに加えて、LEDシーリングライト本体代が別途必要になります。
つまり、トータルでは10,000円から25,000円程度になるケースが一般的です。
天井の状態が特殊であったり、引掛シーリングが設置されていない場合は、追加工事費が発生することもあります。
高齢者世帯や高所作業が不安な人にとっては、安全性を考えると業者依頼も現実的な選択肢です。
作業時間の目安と失敗しやすいポイント
作業時間の目安は、自分で交換する場合で10分から20分程度です。
初めてでも説明書を見ながら進めれば、30分以内に終わることがほとんどです。
失敗しやすいポイントとして多いのが、適用畳数を間違えて暗く感じてしまうケースです。
また、アダプターの固定が不十分で、点灯しないというトラブルもよくあります。
これらは事前確認と落ち着いた作業で防げるため、焦らず進めることが大切です。
賃貸住宅でシーリングライトをLEDに交換する際の注意点
原状回復の考え方
賃貸住宅でシーリングライトをLEDに交換する場合、最も重要なのが原状回復の考え方です。
原状回復とは、退去時に入居時と同じ状態に戻すことを意味します。
多くの賃貸物件では、天井に引掛シーリングが設置されており、照明器具は入居者が自由に交換できる扱いになっています。
そのため、器具を壊さずに取り外し、元の照明を保管しておけば問題にならないケースがほとんどです。
一方で、天井に穴を開けたり、配線を加工したりすると原状回復義務が発生する可能性があります。
LEDシーリングライトへの交換は、工具を使わず元に戻せる方法に限定することが安全な判断です。
管理会社や大家への確認ポイント
基本的に引掛シーリングがある物件では、照明交換のために管理会社へ連絡する必要はありません。
ただし、築年数が古い物件や設備扱いの照明が設置されている場合は注意が必要です。
設備扱いとは、最初から部屋に備え付けられている照明で、勝手に処分できないものを指します。
この場合は、取り外しても保管が必要になるため、事前に確認しておくとトラブルを防げます。
少しでも判断に迷う場合は、交換前に一度管理会社へ確認することで安心して作業ができます。
賃貸でも安心して使えるLEDの選び方
賃貸住宅では、軽量でシンプルなLEDシーリングライトを選ぶのが基本です。
重量が軽いほど天井への負担が少なく、取り付けや取り外しも簡単になります。
また、引掛シーリング対応と明記されている製品を選ぶことで、工事不要での交換が可能です。
リモコン付きや調光機能付きでも問題ありませんが、複雑な配線が必要なタイプは避けた方が無難です。
このようなポイントを押さえれば、賃貸でも安心してLEDシーリングライトを使うことができます。
まとめ
シーリングライトをLEDに交換する作業は、正しい知識と準備があれば初心者でも十分対応できます。
引掛シーリングが設置されている一般的な住宅であれば、工具不要で10分から20分ほどで作業が完了します。
LEDに交換することで、電気代の節約や交換頻度の減少といった長期的なメリットが得られます。
一方で、適用畳数の選択ミスや固定不足など、初歩的な失敗が起こりやすい点には注意が必要です。
賃貸住宅の場合でも、原状回復を意識し、元の照明を保管しておけば大きな問題になることはほとんどありません。
自分で交換するか業者に依頼するかは、安全性や費用、作業への不安度を基準に判断することが大切です。
この記事を参考に、自分の状況に合った方法でLEDシーリングライトへの交換を検討してみてください。
FAQ
シーリングライトは本当に自分で交換できますか
引掛シーリングが天井に設置されていれば、多くの場合は自分で交換できます。
説明書通りに進めれば、特別な資格や工具は必要ありません。
ブレーカーを落とさずに作業しても大丈夫ですか
安全のため、必ずブレーカーを落としてから作業してください。
スイッチだけでは通電している可能性があり、感電の危険があります。
LEDシーリングライトはどれくらい持ちますか
一般的にLEDの寿命は約40,000時間とされています。
1日8時間使用した場合でも10年以上使える計算になります。
古い蛍光灯タイプからでも問題なく交換できますか
引掛シーリング対応であれば問題ありません。
ただし、天井に直結配線されている場合は電気工事が必要になります。
賃貸で交換しても退去時に費用を請求されませんか
元の照明を保管し、退去時に戻せば請求されないケースがほとんどです。
天井に穴を開けたり加工した場合は注意が必要です。
参考資料
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パナソニック公式サイト 照明器具の基礎知識
https://panasonic.jp/light/ -
経済産業省 省エネ製品情報
https://www.meti.go.jp/
